それは、自分を取り戻す旅だったように思う。 日常のなかですっかり習慣になってしまった、自己嫌悪と自己否定によって失われた、自分を。 西都を経由してニゴンボに降りたぼくたちは、右も左もわからないまま、タクシーに乗り込んだ。 時刻は22時。 夜が早…
旅に出ると、何かに導かれて街に出かける夜がある。 今日もまた、そんな夜だった。 スリランカ人はおすすめしないけれど最高の街、クルネーガラをバスで出発したぼくたちは、国際空港があるネゴンボを目指した。 乗り合いバスに揺られながら、どこもあまり変…
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