物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

文句

文句という言葉の意味は、半分削ってもいいのではないかと思う。不満や不平を述べる行為を、自分の頭の中から概念ごと消し去りたいと思う。一見自分の心を軽くするための行為のようだが、実際は自分で自分の足に重りをつけていくものだからだ。

もちろん、感情という割り切れないものを無理矢理割り切るために必要であるという意見はあるだろう。ただここでぼくが話したいのは必要かどうかではなく、どうすれば文句を言うという思いつきが行動の選択肢から外れるかということだ。その目的に即さない言葉はここでは意味をなさない。そうだ。これだ。これこそぼくが自分の脳みそに求めている思考なのだ。意味のないことを考えるという無駄をやめてほしい。

しかし一方で、人間から無駄を省くとそれはロボットになるのではと感じている部分もある。先を予測する精度が低いから間違えるし、正規ルートじゃない選択をする。机にパソコンを広げたままユーチューブを見て気づけば原稿が進まず1日を終えることもある。そんな状況が存在することがぼくは嫌だし、できれば脳のバグとしてプログラミングし直してコードを上書きしたい。今日、強くそう思った。

感情があるから無駄が生まれる。とすれば、感情を排してしまえばいいというのはビジネスの世界で往々としてある悩みと聞く。つまりぼくたちは文句を言うことで人間と呼べるのかもしれない。そんな紀元前からの人間の悩みを抱えて今日も生きよう。