サンドウィッチマンの面白さ-2
こんにちは。
前回はサンドウィッチマンさんのコントの種類、ネタの肝について書きましたが、今回はコントの作り方についての話を。
彼らのコントの作り方ですごいのは、物事を掛け合わせる力です。
例えば「スピーチの練習」というコントには、一般的な結婚のスピーチの文章のなかに『青雲』という歌の歌詞を入れるとか、新婦をアンパンマンと読んで「顔がかじられてる」とか、人生のパートタイマーとか、「夫婦とは結婚をしている一組の男女」という辞書を作る人の言葉とか、そんなネタが入っています。
彼らは普段から、見ている景色のなかにある情報を頭のなかの情報と掛け合わせているんだろうなと思います。
これは面白の真髄だと思っていて、面白いことを言う人や書く人は、「そんな発想できるんだ」というある種の驚きをもった面白さをもっていて、それはこの掛け合わせから生まれるものだからです。
しかもサンドウィッチマンさんがすごいのは、これを一般の人がすんなりとわかるようなツッコミで伝えているところ。
「『夫婦とは結婚をしている一組の男女』とは、金田一京助の言葉です」
というボケを聞いた瞬間、観客はそのボケを理解しようとする思考になります。
そこに「それ辞書だね!辞書を作った人の言葉だね!」というツッコミが入ることで、観客は瞬間的に理解し、その前フリの「夫婦とは一生続く会話である」という言葉との落差を面白く感じて笑ってしまうのです。
それが、サンドウィッチマンさんがコントを作る上でのすごいところですね。