物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで14

今回は、『高円寺純情商店街』の内容について。

 

ここでは、又吉さんが高円寺のとあるバーを訪れた時の出来事が描かれている。

 

そのバーは、創業60年を誇る高円寺の心臓的なバー。

 

かつては作家の安岡章太郎や太宰の師・井伏鱒二も訪れたことがある、作家の歴史に関与したバーだという。

 

そこの店主は、60年間カウンターに立ち続けたおばあちゃん。

 

昔は小説を書いていたけれど、当時来てた常連さんが自分よりも先に賞を取ってしまったからやめてしまった。

 

その人が『高円寺純情商店街』の作者であり直木賞作家のねじめ正一だったという。

 

そう書かれると、高円寺という街は作家の街だったのだなという印象を抱くし、作家志望の人なら行きたくなる。

 

高円寺がどんな街だったのかを知りたくなる。

 

だから『高円寺純情商店街』も読みたくなる。

 

高円寺を訪れたことがある人や、まつわる話を聞いたことがある人にとっても新鮮な話なんだろうなと思った。