物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで26

今回は、『人間コク宝』の内容について。

 

この文章のテーマは、「人間の本質を知ることの面白さ」だった。

 

そこに高校時代、高身長で常に丸刈りの怖い同級生の話があった。

 

常に無口で威圧感のすごい同級生だったが、いつもハイチュウを食べていてアニメオタクだったために、漫画やアニメのキャラクターのセリフしか発言しないというギャップを持ち合わせていたそうだ。

 

その紹介があり、ある日部活のメンバーが分裂しかけたとき、話を振られた同級生が「俺たちは仲間やない、同志や」と言って全員が爆笑し結果的に1つにまとまるという話があり、参考になる文章構成だった。

 

そのあとに『人間コク宝』の紹介があり、今は有名人と呼ばれる強い人たちの赤裸々な本質を知れると書いて興味をそそる感じなのねと思った。

 

オチはたぶん何でもよかったのだろうが、「本の紹介はこれくらいにして僕も今から都内の地蔵を片っ端から盗んで来よう」にしてあった。

 

彼は笠地蔵が好きなのかもしれない。