又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで31
今回は、『四十日と四十夜のメルヘン』の内容について。
テーマは「チラシ」だった。
『四十日と四十夜のメルヘン』のあらすじが、チラシを軸に作られているものなので、ということのテーマ設定だと思う。
そこに、高級住宅に囲まれる安アパートに住んでいた頃、「土地をお売りください」のチラシが来て電話をし「アパートに住んでいるのでチラシの意味ないですよ」と言ったらめちゃくちゃ謝られて「逆に失礼やろ」と思ったときの話が書いてあった。
この構成は、又吉さんの王道パターンなのだなと、今までを読んできて思っている。