物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

直感

 生活しているなかで、直感に頼ることが多い。飲食店に入って商品を選ぶとき、YouTubeで動画を見るとき、DVDを借りるとき。彼女に告白した時も直感だった。普段何かをしゃべるときも直感を頼りに口からどんな言葉を出すかを決めている。そうなったのにはある理由がある。

 大学1年の頃に、沖縄で「飛来神」と名乗る神様とつながっているという人に占いをしていただいたことがある。こちらが質問をすると、彼は飛来神に右手を貸してその答えを紙に書いてもらう。そんなスタイルの占いだ。そこでぼくはこう言われた。「直感を鍛えなさい」と。会話の流れは覚えていない。だが続けてこう言われた。「お店でメニューを見て選ぶ時、瞬時に自分の直感を頼りに決めることを続けなさい」ぼくは、それが自分にとってとても大切なことのように思えた。というか昔から、理屈ではなく自分の感情で物事を決めるタイプだったので、「その通り!」という共感があったのかもしれない。

 ただ、最近では直感に頼ることに少し疑問が出てきた。なぜかと言えば、自分の選択によって人生が良くなったのか悪くなったのか、検証ができないからだ。この場はうまくいったけどこれでいいのか?と思うことが増えた。とはいえ理屈で物事を考えるというのも得意かと言われればめちゃくちゃ苦手である。自分の理屈を言語化することを避けてきた代償だろう。これからはぜひ理屈もこねていきたい。