物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

志望

 私は基本的に、自分が好きだと思った人のために動く人間です。そうすることで自分の存在価値を確かめています。大学1年のとき、私はコワーキングスペースでアルバイトを始めました。当時のぼくは鬱で店番もまともにできず、死ぬこと以外考えられないほど自分を責めていました。そんなぼくを見かねた上司が私に言いました。「自分の頭で自分がどう生きたいのかを考えろよ」と。自分の人生なんて先が知れてるから死んだ方がマシだと思っていたぼくにとってその言葉は、呪縛から解放してくれる素敵なものでした。自分がどう生きたいのかを考えるようになると、生きることの難しさと楽しさを知り、死んでる場合じゃないと思えたのです。当時の私にとっては、前に進ませてくれる杖のような言葉でした。

 その後1年間休学をし、その言葉をくださった上司と、上司が大切にしているお店に、アルバイト生として自分が何が還元できるのかを考えながら過ごしました。その途中でライターという職業に出会い、アルバイト先の課題だった発信力の弱さを自分が補えるのではないかと考え、ライターを始めたのです。あれから3年、バイト先で広報担当として仕事をする傍ら、ライターとして記事も書き続けています。

 他にも様々なアルバイトを経験しましたが、どれも誰のためにやってるかがわからなくなり数ヶ月でやめてしまいました。御社の人は、自分が好きだと感じる人たちなので、そこで働きたいです。