物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

又吉直樹さん

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで⑦

今回は、『赤目四十八瀧心中未遂』の内容について。 この本の紹介文を書くとき、又吉さんの頭に浮かんだのは「苦行」という言葉だと思う。 そして「苦行」という言葉を、短期の派遣アルバイトをしていたときの経験で表している。 今回の内容にはたいへん共感…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで⑥

今回は、『万延元年のフットボール』の内容について。 この本の紹介として書かれている文章のテーマは、祖父や先祖が今を生きる自分の行動に与えている影響、というものだった。 正直に書くと、今回の文章は本の紹介と体験談の部分のつながりが希薄だったよ…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで⑤

今回は、『炎上する君』の内容について。 又吉さんの本の紹介を読んでいてすごいなと思うのは、それぞれの本を的確に表す言葉を置き、その言葉に合った自身の体験を引き出してこれる、さらにその体験がおもしろいところですね。 又吉さんは『炎上する君』を…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで④

今回は、『杳子(『杳子・妻隠』より)』の内容について。 この本は、山中の深い谷底で出会った"彼"と"杳子"の物語らしい。 「心に闇を持つとの愛を柔らかく綴った切ない小説」だと、又吉さんは紹介している。 『杳子』を紹介するにあたって又吉さんは、自分…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで③

今回は、『夫婦善哉』の内容について。 口だけの夢を語り、女性の生活に寄生するかのように生きるダメな男の話は、自分の周囲や何かで聞いたことがある人が多いはず。 そこで、その女性はなぜそんなダメな男と付き合うのか、そうまでして男を支えようとする…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで②

今回は、『昔日の客』の内容について。 『昔日の客』という本は、「山王書房」という古書店の主人と、そこに訪れた客との交流を描いた作品らしい。 読んだことはないので「こんな作品です」と図々しく書くのはいかんと思って、あくまで伝聞した書き方で置い…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで①

ピースの又吉さんが過去に書いていた本の紹介文がまとめられている『第2図書係補佐』。 今回は、『尾崎放哉全句集』の内容についての考察です。 尾崎放哉という人は、「咳をしても一人」などの句で知られる自由律俳人である。 もともとエリート社員として周…