物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

自分にインタビュー「夢はありますか?」

松田「こんばんは、まつださん。もう今日が終わりますね。今日は、どんな1日でしたか?」

 

まつだ「めちゃくちゃ面倒な学校の課題を片付けて、夢をもった男たちのかっこいい生き様を垣間見た、そんな1日でした。」

 

松田「後悔はない1日でしたか?」

 

まつだ「後悔はあります。その人たちと比べると、ダセぇ1日でしたから。それと同時に、前に進もうと思いました。昔から描いてた夢があったことを思い出しましたから。」

 

松田「それは、どんな夢ですか?」

 

まつだ「世界を旅しながら生きていく、という夢です。それは、自分にとっての。そして、理不尽な環境のせいで自分の人生を生きられない、という状況をなんとかできる人間でありたい、という夢もありました。それは、自分を含めた、たくさんの人にとっての。」

 

松田「なぜ、そんな夢を描いたのですか?」

 

まつだ「昔のぼくは、親が用意した檻で過ごす、羽のない鳥でした。その檻には必要なものは何でもあった。エサは親が与えてくれ、ほしいものはできる限り用意してもらえた。しかし、そこに自由はなかった。理解されることもなかった。親の監視が行き届く場所以外へ自分が行く選択を許されはしなかった。そこに行けることも知らなかった。ただ、自分の檻の外に、いろんな世界があるのは知っていた。昔の自分は、そこに行くことはできないと思っていた。でも大きくなって、行くことができた。ぼくは、自分が知らない世界に飛び込んで、歩き回って帰ってくることができた。それは、とてつもない快感だった。自由を謳歌した、最高の瞬間だった。そんな気分を味わい続けていたくて、世界を旅しながら生きていたいんだと思います。ぼくにはまだ、見たことない物、景色、感じたことがない空気、踏みしめたことがない土地がたくさんある。それらを自分の感覚で捉えたい。小さい頃は言葉にできなかったけど、そんな思いがずっと、ぼくのなかに渦巻いているんだと思います。

 

でもぼくは、いつの間にか、自分の可能性を自分で封じこめるような人間になってしまった。そんなの自分にできるわけないと思ってしまった。それはたぶん、いろいろやってみて、何もうまくいかなかった自分に嫌気がさしたからだ。これ以上、自分に幻滅したくない。そんな思いが、自分の足を止めているんだと思う。でももう、立ち止まる時間は終わったんだ。今は、一歩でも足を前に進めていくときだ。」

 

松田「もう一つの”理不尽な環境のせいで自分の人生を生きられない状況をなんとかできる人間でありたい”というのは?」

 

まつだ「ぼくは昔から、憧れている男がいます。それはレインという、小説の主人公。『誰よりも、この世のどんな存在よりも強く。そして、何者にも屈することのない、強靭な心を』という誓いを胸に、ただただ強さを求める男です。そんな彼は小さい頃、虫も殺せないような優しい少年でした。しかし、将来を誓い合った女の子を目の前で殺されてから、変わったのです。弱かった自分への復讐のため、何度も死ぬような目に遭いながら、多くの悪を倒し、勝利した。ひたすら戦いに明け暮れる毎日を送る、そんな男です。ぼくには死ぬまで一緒にいると決めた女性はいますが、殺されちゃいません。できる限り元気に、寿命で死ぬまで生きてくれることを願っています。だから同じ生き方をしたいわけではないですが、自分の人生を、自分の道を、常に自分の力で創っていける強さがほしいのです。そしてできれば、自分の好きな人たちが困っていたら、それを完璧に解決できる人間でありたいのです。こんな自分を気にかけてくれる人たちの力になりたいのです。」

 

松田「それはただ、力をもった自分に酔いしれたいだけなのでは?」

 

まつだ「そうかもしれません。弱い自分、立場が低い自分、周りと比べてしょぼい自分へのコンプレックスはありますから。」

 

松田「じゃああなたは、他人を屈服させられる力がほしいのでは?」

 

まつだ「もしかしたら、そうなのかもしれません。ただ一方で、大勢の人に称賛されたいのかもしれません。『おまえはすげえやつだ』って。でも、そうはなれないと自分で決めつけている。人の力になりたいというのも、そうしたら相手は自分を好いてくれるかもしれないというような、下心からきているのかもしれませんね。」

 

松田「では、私があなたを『すげえやつ』だと認めている、と言ったら?」

 

まつだ「・・・。真っ先に浮かぶのは、『そんな言葉は受け取れない』。次に浮かぶのは『じゃあもう何もいらないから死んでもいい』。最後に浮かんだのは『そんなすげえ自分で、何を成そうか』です。」

 

松田「やってやりましょうよ・・・。7年前、あなたと仲違いして以来、ようやくまた仲良くできる日が来たんですから。あなたは一人じゃないんですから。」

 

まつだ「やろう」

 

松田「じゃあ、これから叶う夢のために、何をしますか?」

 

まつだ「英単語帳を見て、知っている単語を増やすこと。ブログで月1万円、月10万PV稼げるように整えること。まずはここからいきましょう。ゆくゆく、YouTubeの登録者数を100人に、というのも目標にありますが。」

 

松田「おーけーです。では、ブログの戦略を作り、毎日続けるところに落とし込みましょう。さて、一時のテンションで物事を決めることは簡単です。だが続けることが難しい。それで何度も頓挫してきたあなたが、どうやってこれを続けていきますか?」

 

まつだ「まず、毎日継続してやることを2つとし、かつやることをシンプルにする。かつ、毎日手のひらにマークを書く。やることを忘れないように。」

 

松田「わかりました。それでは、手を出してください。毎日手のひらに、〇を書きます。やることを終えたら、黒く塗りつぶしてください。やることは、英単語帳を開いて知っている単語にチェックを入れる、ブログを書く。これだけです。」

 

まつだ「わかりました。いや、わかった。頑張ろう。」

 

松田「おう。」