地形学の勉強①「カルストと人々の暮らし」
カルストとは、地盤が石灰岩でできた地域のこと。
日本では、国土の1%がそういうカルスト地形。
世界では陸地の13%。
「カルスト」という呼び名は、クロアチアのカルスト地方に由来する。
日本の代表的なカルスト地形は、山口県秋吉台、福岡県の平尾台、沖縄県本部半島山里など
カルストはおもにカルシウムでできているので、割れ目が多い岩質である。さらに侵食されやすい。水が浸透する岩石。
→割れ目に水が流れることで浸透していく→侵食作用が局所的に強く働く
沖縄島⇒円錐カルスト
石灰岩の浸食が深くなるとドリーネと呼ばれるくぼみになる。
また、カルスト地形は気候条件と密接に関係する。
(亜)熱帯地域 温帯
溶食速度 『大』 『小』
割れ目のない部分が発生する 割れ目付近だけ溶ける
凸地形になる 凹地形になる
地表を流れる水の温度が高く、水量が多いほど石灰岩はよく溶ける。
⇒よく溶ける地域ほど、凸地形になる傾向にある。
代表例→桂林のタワーカルスト、ボホールの円錐カルスト、ベトナムのハロン湾
カルスト地域では、地下を水が流れて下のほうで湧水として出てくる。
→出てくる過程の部分が鍾乳洞になる
カルスト地域の自然特性
①土壌が薄い・・・石灰岩は95%が炭酸カルシウムでできている→水に溶けて排水され、なくなる
②ドリーネ、地下水系が発達する
⇒耕作地、観光資源、鉱山資源として活用される