物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

応募

 人生で初めて『応募』という行為をしたのは、小学5年のときだった。たまたま買ってもらった少年サンデーの懸賞ページを見て、「もしほしいものが当たったら何をしようか」というワクワクとともに、ハガキを出した。初めてハガキを出してからは、毎週欠かさず応募した。小学生にして実家の住所と電話番号を暗記した。QUOカードやバランスボールなどが当たった。蕎麦作り機が当たったこともある。自分の知らない世界からやってくる自分の知らなかった物が、自分の生活に新鮮さを与えてくれる経験が楽しかった。

 就活生になった今、応募と言えば自分を売り込む行為となった。懸賞に応募していた頃より、選ばれる基準が明確になった。とは思うが、いくつかインターンシップに応募している今、なかなか当選しない。ただ、「インターンに受かったらどんな風に自分が変わるかな」とワクワクしている。自分の知らない世界に飛び込むためのチケットが、自分にどんな経験を与えてくれるのか。

 「自分のために」する行動は、ただ動画を見たり漫画を読んだりと、意味のないものであることが多い。「誰かのため」の行動をして存在価値を保ちたいぼくにとって、『応募』というのは唯一の意味のある自分のための行動なのだと思う。自分から動いて何かを得て、新しい経験をするという一連の流れを通して、何かに応募してきた自分が、実はひっそりと自分を大きくしてくれていたのだと、気づいた。

 

 

今回は「応募」で600文字以内の文章を。

眠いと構成がうまく考えられませんね。

ひとまず書ききったので今日はもう寝ます。

おやすみなさい。