物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

サンドウィッチマンの面白さ-1

こんにちは。

今回は、「ちょっと何言ってるかわかんない」でお馴染みのサンドウィッチマンさんの面白さについて書いていきます。

敬称がついたり略されたりしてるのは気にしないでください。

 

彼らのコントの種類は、大きく分けると4つです。

①伊達さんと富澤さんのどちらか、もしくはどちらも独特なキャラ設定をしているもの

②富澤さんのふざけキャラに対して伊達さんが強い言葉でツッコむもの

③伊達さんのふざけキャラに対して富澤さんが真面目にツッコむもの

④突飛な発想の小物で笑いを取るもの

 

彼らのコントの肝は、伊達さんと富澤さんの人間性がなくなるほどにどのコントのキャラも作り込まれているところです。

 

ぼくのなかで一番印象が強いのは、富澤さんのハードボイルドな男。

 

バーや学習塾、ハローワークのネタで使われているキャラですが、それらのコントを見ていると、ハードボイルドな男が実際に存在しているのではないかと思うくらい、キャラが濃いんですよね。

 

まるで、コントの中で生きているかのようです。

 

一見するとめちゃくちゃなキャラ設定なのですが、それが意味のわからないものではなく、めちゃくちゃ面白いものになっているのが、サンドウィッチマンの面白さを支える力だなと思います。

 

また、サンドウィッチマンといえば、強いツッコミも印象的ですよね。

 

通常の人間関係のなかでは使うことがためらわれるような言葉も、彼らが使うと面白さに変わってしまうのです。

 

さらに伊達さんは風貌が風貌なので、実際に自分に言われたらめちゃくちゃ怖いと思うような言葉も、コントの中だと笑ってしまうのは不思議じゃないですか?

 

あれは、富澤さん演じるキャラが観客のなかに浸透しているからです。

 

富澤さんのキャラに対して、サンドウィッチマンのコントを観ている観客は「自分があの人を前にしてたらそこまで言ってしまう」と思ってるんですよね。

 

「そこまで言ってしまう」という気持ちは、伊達さんの強いツッコミへの共感なわけです。

 

伊達さんはそんな観客が抱いている気持ちを、的確な言葉とちょっと過剰なリアクションで表現したツッコミをしているので、観客は面白く感じるのです。

 

しかもあのコントは、非日常を端からみているから面白いんですよね。

 

「ちょっと何言ってるかわかんない」とか「お客さん踏んでますよ」とか、日常で使おうとしたら、相手に不快感を与えてしまいますよね。

 

だからコントではあんなにおもしろいのになんで自分が使うとおもしろくないんだろうと考えたことがありまして、やっぱりコントだから面白いんだなという結論にたどりつきました。