又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで13
今回は『月の砂漠をさばさばと』の内容について。
この文章のテーマは、子供と接した時の物悲しさ。
子供と遊んでいると、かわいいなと思う反面、妙にこちらを気遣ってくれる場面があったり、自分の配慮不足で悲しい思いをさせてしまったと申し訳ない気持ちになることもある。
子供は大人が思っているよりも賢くて、純粋に心配をしてくれる優しさをもっていて、人の気持ちを敏感に感じ取る心をもっている。
そんな子供と親の温かいエピソードが詰まったのが『月の砂漠とさばさばと』という本であり、そんな親子を取り巻く周囲の冷たさを感じて切なくなるのもまたこの本であるようだ。