物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

厨二

 いまや「厨二病」という言葉は死語なのかもしれないが、日に当てて成仏させておきたい過去がある。イキっていた中高の頃の話だ。自分にしかないと思いがちな、けれど誰にでもあるような恥ずかしい思い出をここに、つらつらと書き記していきたいと思う。

 一番古い記憶は、小学生の頃に”人を斬るのが好きなキャラ”を演じていたときだ。カッターナイフで人を斬りたいというようなことをよく口にしていた。ちょうど切られてみたい願望のある女の子がいたので家庭科の時間に人の目を盗んで切らせてもらったことがある。おどおどしながら手の甲を切ってみたが、あんまり気持ちのいいものではなかった。それ以来キャラを演じるのもやめた。

 中学に上がると『るろうに剣心』の緋村剣心に憧れて左頬に爪で十字傷を刻んでみた。友達に「なにその傷www」と爆笑されて恥ずかしくなったのでやめた。同時に好きだった小説の主人公の孤高な感じに憧れて無口なキャラを演じていたこともある。それにより友達が少なくなったし人付き合いが下手になったことを確信した。いや、もともとか。

 高校では格好のかっこよさを追求するうちに、腕を組んで壁にもたれて人の話を聞くマイブームがやってきた。部活の最中にその格好で先輩の話を聞いたことを覚えている。思い出すたび恥ずかしくて何度も身悶えした。なんであんなことを・・・。

 他にも山ほどあるが、文字数の関係でこのくらいにしておこう。