物書きの物置き

物書きなので、物語を書いて並べます。

弾圧

年の功を笠に着た”老人”に若い人間がただ押しつぶされる光景をよく見る。私自身そんな扱いを受けたことが多々ある。そんな行為に対してぼくが思うのはただ一つ。あれは何だ?年が上なら人を傷つけていいのか?「お前のために」という言葉で装飾してれば何を…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで20

今回は、『香水 ある人殺しの物語』の内容について。 先天的に異常に鼻が利く香水調合師の主人公がある匂いに魅せられて殺人を犯してしまうというのがこの本のあらすじだ。 この文章のテーマは鼻だった。 昔から異常に鼻血が出る又吉さんの体質。 道端で出会…

娯楽

人は面白さを感じることで生きている。面白さを感じなければ死んでいるのかと言われれば、死んでいるんだろうとぼくは返す。人は生きるために娯楽という文化を生み出したのだ。 娯楽は大衆文化だと言われる。かつて日本にエリートと大衆という棲み分けがあっ…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで19

今回は、『中陰の花』の内容について。 又吉さんが35歳になった世界を生きているぼくにとって、この内容は興味深かった。 『中陰の花』には、個性的な占い師が多く登場するそうで、今までに又吉さんが会って来た占い師とのエピソードが書かれていた。 見た目…

衰弱

「歳を取って体が言うことを聞かなくなるなぁ」というぼやきは、よく聞いたことがある。ぼく自身もそれを自分に感じることがよくある。つい1年前まで平気で徹夜ができていたのに、いつの間にか徹夜した翌日は1日何もできなくなったし、前より長く眠るように…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで18

今回は、『螢川・泥の河』の内容について。 文末に書かれた本の紹介を読んでから本文を読み返すとまた面白い、そんな文章だった。 『螢川・泥の河』は、又吉さん曰く「少年の成長と人間の生き様が刻まれている」らしい。 今回の紹介文の内容は、たしかに少年…

文章

良い文章を読むことで、書く文章は歳を取るのだと思う。もし文才というものがあるのなら、それを上げる方法はそれしかない。 幼い文章が何かを伝えることは難しいし、人の心を動かすこともできない。それは言いたいことを満足に言えない子供と同じようなもの…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで17

今回は、『江戸川乱歩傑作選』の内容について。 ミステリアスというのはもしかしたら、行き過ぎた深読みなのかもしれないと思った。 江戸川乱歩という名前については、名探偵コナンの1話を通してみなさんよくご存知かと思う。 ぼくは詳細については知らない…

意味

自分が生きている意味を知りたい。だいたいの人が人生のどこかでそう思うのだろうし、ぼくもそう思っている。初めてそれを考えたのは、中学の頃だった。 家に帰ると両親が喧嘩をし、父親が怒鳴り散らす。学校に行けばなんだか常に仮面をつけて話をしているよ…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで16

今回は『告白』の内容について。 紹介している本のタイトル通り、文章のテーマは「告白」。 又吉さんとかつて同級生だった”告白フェチ”の女の子の話と、毛嫌いしていたのに好きになり告白してしまった又吉さんの人間らしい姿が描かれている。 告白フェチの女…

面接

面接のときほど自分の素を晒してしまう時間はない。気のおけない友人といるときでも、1人で酒を飲んでいるときでも、面接の時間のほど無様に率直に自分の底が見えてしまうことはないはずだ。というのを今日、久々に面接を受けてみて思ったのだが、もしかした…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで15

今回は『巷説百物語』について。 この本は、世に妖怪を生み出した最初の本だそうだ。 今までに遭遇した怪談があるかと聞かれて、あると答えられるのは日本人の約2割くらいではなかろうか。 あくまで人生経験上からくる肌感覚だが。 今回の文章からは、霊感の…

2broがなぜ面白いのか-1

こんにちは。松田です。 今回は、2broさんの面白さについて。 1回目のテーマは『3人の役割について』です。 ぼくは、2broの動画は全部3回くらいは見返してるほど大好きです。 とくに弟者さんとおついちの絡みが好きで、デッドバイデイライトの動画は暇な時…

最近のチ○コの扱いが神格化していて面白い

ある夜、しっぽり楽しもうと思ってエロサイトを眺めていたところ、こんな広告が流れて来て爆笑しました。 最近、心霊とやる系のエロ漫画多いですよね。 チ●コが次元の壁を超え始めています。 質量のない相手にも質量を感じられるというか感じさせられるミラ…

模索

仕事には、何をどうしていいかわからないという状況がある。しかしそんな状況にも光を見つけて解決していくのが仕事であるとよく言われる。それは大変理解ができるけれども、では無理なものは無理だというのはわがままだろうか。例えば、レベル5のポケモン6…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで14

今回は、『高円寺純情商店街』の内容について。 ここでは、又吉さんが高円寺のとあるバーを訪れた時の出来事が描かれている。 そのバーは、創業60年を誇る高円寺の心臓的なバー。 かつては作家の安岡章太郎や太宰の師・井伏鱒二も訪れたことがある、作家の歴…

練習

大学に入ると練習することがなくなってしまった。なくなったというよりは、しなくなったというほうが正しい。入学当初はダイビング部に入って毎週日曜に泳ぎや救助の練習をしていたものだが、部内のごたごたがめんどくさくなってやめてしまった。 中学時代に…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで13

今回は『月の砂漠をさばさばと』の内容について。 この文章のテーマは、子供と接した時の物悲しさ。 子供と遊んでいると、かわいいなと思う反面、妙にこちらを気遣ってくれる場面があったり、自分の配慮不足で悲しい思いをさせてしまったと申し訳ない気持ち…

開始

ぼくは飽き性でめんどくさがりだ。そのくせ、いろんなことに手を出したくなってしまう。ぼくにとって、今までやってきた部活やサークル、靴磨きなどの活動はすべて娯楽だった。なんだかんだ生きている必要があるので、その時間が少しでもおもしろくなればい…

サンドウィッチマンの面白さ-2

こんにちは。 前回はサンドウィッチマンさんのコントの種類、ネタの肝について書きましたが、今回はコントの作り方についての話を。 彼らのコントの作り方ですごいのは、物事を掛け合わせる力です。 例えば「スピーチの練習」というコントには、一般的な結婚…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで12

今回は、『親友歓交(『ヴィヨンの妻』より)』の内容について。 この文章には、太宰治への好きがふんだんに込められていた。 始まりは、太宰治の作品を好きになり、作家自身についても興味を抱くようになったというよくある話。共感を生む書き方。 それから…

サンドウィッチマンの面白さ-1

こんにちは。 今回は、「ちょっと何言ってるかわかんない」でお馴染みのサンドウィッチマンさんの面白さについて書いていきます。 敬称がついたり略されたりしてるのは気にしないでください。 彼らのコントの種類は、大きく分けると4つです。 ①伊達さんと富…

母親

小学生の頃からぼくと母親の間では、小さな戦争が繰り返されてきた。些細な事で怒鳴り、常に「私の言うことを聞け」と命令する。私の言うことは一番正しく、私を中心に世界が回っていて、私の言うことを聞いていればお前は幸せに生きられるという態度でぼく…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで11

今回は、『エロ事師たち』の内容について。 この本のあらすじは、 ありとあらゆる享楽を提供する”エロ事師”を中心に、性を渇望する男達の物悲しく滑稽な姿がユーモラスに描かれている というものだそうだ。 今回の文章には、又吉さんの回想の要素はなかった…

親切

ぼくが5歳の頃、母親の買い物についてスーパーを歩いていたときのことだ。母親が買い物を終えてレジを待っていたとき、ぼくは一人で外に出たことがあった。そして自動販売機の前に立ち、並んでいるジュースを見上げていた。当時は自動販売機という名前を知…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで⑩

今回は、『世界音痴』の内容について。 テーマは、「自分の個性が世界の仕組みにそぐわない」。 人と同じように行動しようとすると自然と浮き出てしまう経験を通して、『世界音痴』の著者・穂村さんと又吉さんは大いに共感しあえる部分があったそうで。 今回…

又吉直樹著『第2図書係補佐』を読んで⑨

今回は、『何もかも憂鬱な夜に』の内容について。 この本について書かれた文章に、『紹介』という行為のひとつの正解を見た。 この文章の最後は、こう締めくくられている。 『何もかも憂鬱な夜に』を読んだ。この本は僕の過去にまで遡り思春期の頃の僕と今の…

文句

文句という言葉の意味は、半分削ってもいいのではないかと思う。不満や不平を述べる行為を、自分の頭の中から概念ごと消し去りたいと思う。一見自分の心を軽くするための行為のようだが、実際は自分で自分の足に重りをつけていくものだからだ。 もちろん、感…

感情

双子のせいか、親の顔色をうかがって生きてきたせいか、ぼくは人の感情に敏感である。敏感すぎてちょっとだけ肌に感覚を覚える。相手が怒ってぼくを睨んでいると、肌がピリピリする。一喝されると、大きい拳で殴られたような感じがする。イラっとしたのは、…

某リラクゼーション屋で働くことをおすすめする理由とおすすめしない理由を書いていく

こんにちは。 今日久々にセラピストとして出勤したら、今までで一番忙しく、あげく職場の問題児たるおっさんにキレられました。松田です。 でも「気持ちよかった!」って言って帰ったお客様がいらっしゃったのでプラマイ0です。 さて、4月から某リラクゼーシ…